ぼくを憐れむうた

ぼくを憐れむうた

日々の雑記や音楽のお話

ここは ぐちの はかば


夏に湧く自称雑食音楽好きに捧ぐ-

普段米津玄師で泣いてる女たちが急に洋楽の話をし始める季節。それが夏。

ツイッターがそういう意味で騒々しいと思ったらどうやら今日はサマソニらしい。夏だなぁ。

 

ぼくは相変わらずバイトの日々でいよいよ体調を崩した…というより披露が溜まって21時現在でもまるで徹夜明けのような眠さだ。お盆の演奏会からレポートやらバイトやらで休みがなかったのも原因かもしれない。

 

ところで、音楽が好きっていう人間はこの世に跋扈している。今やYou Tubeで手軽に楽しめる趣味の1つだし、何より”音”ってのは生活によく馴染みすぎる。

だが、音楽を数えれば星の数ほどある。この世のすべての音楽を聴き漁るなんてのは無理な話だ。それに音楽にはジャンルもある。メタル好きがクラシックを聞いたところで何の感動も生まれないだろう。

しかし、この世には殊勝な人間もいたもんで、メタルを聞きながらクラシックも好きという人間も存在するらしい。少し大袈裟に言ったが、これは米津玄師も好きだしRed Hot Chilipeppersも好きというのと遜色ないだろう。

が、

おい、ここからは説教だ。よく聞けよ。正座しろ正座ァ!!!!

この米津玄師もレッチリも好きってのは、最早どんな料理食っても上手いという感想しか出てこないということに等しいのではないだろうか??

つまりだな、雑食性の高い音楽好きってのは最早”音楽”が好きなんじゃなくて、”音”が好きなんじゃないの?ってことだ。

 

確かに先輩にも音楽に関して雑食な人がいた。いたけど、その人は音楽の知識が凄まじかったし、何より一貫性があった。その人はギタープレイヤーだったので、ギターがかっこいい曲が好きだった。”かっこいい”にも方向性があるが、その人はアコギもエレキも好きだったので高田渡からLed Zeppelinまで”かっこいい”という認識のもと聞いていた。

つまりそこらへんの「音楽は酸素w」系の自称雑食音楽好きとは異なるのだ。

で、この先輩の凄いところは、ちゃんと好きなアーティストにも興味のない曲、嫌いな曲というのがあるのだ。つまりちゃんと選別して聞いていたというわけだ。

 

この”嫌いな曲”というのはネガティブな言葉だが重要な言葉だ。音楽を料理に例えるなら、ハンバーグが好きだからこそハンバーグにパイナップルを乗せるのは許せないだとか、寿司が好きだからこそコーンの軍艦は許せないだとか、そういう見方をすれば、好きだからこそ好きになれないものがあるということだ。

 

で、毎年蔓延る自称音楽好きフェスキッズども。好きなアーティストの好きなところちゃんと言えますか?パフォーマンスが!とか勘弁してくれよ。好きなアーティストの嫌いな曲ありますか?あんまり好き好んで聞かない曲、と言い直してもいいかもしれない。

サマソニ出演アーティストでキャーキャー言ってる奴らは果たして本当にそのアーティストが好きなんだろうか?曲全部言える、とか、メンバー全部言える、とか、そういう話をしているんじゃない。それができたところで”知っている”だけで”好き”とは言えんだろ。

好きな曲はあるんだろうか?嫌いな曲はあるんだろうか?具体的な内容を一切省いて、「○○の最後マジエモかった(泣)」とか、精神状態が全く読めない。山奥に住むサイコパス怪文書を読まされている気分になる。

 

つまり、特定の人・バンドがやってる”あの曲”が好きなんじゃなくて、単に”音が鳴ってる”という事実が好きなだけなんじゃないのか?本当は中身なんてどうでもいいんじゃないのか?そんなのが”音楽好き”ってbioに書いていいの?半分違法だろ。こりゃ死っ刑!w

 

ぼくは「”好き”があるから”嫌い”があるわけだし、”嫌い”があるから”好き”がある」んだと思う。「音楽に優劣はない、ただ好き嫌いがあるだけだ」というのはその通りだが、本当に好きならばその好きと嫌いの中にも色々存在するはずなのだ。

 

もしここまで読んだ方がいらっしゃったらこう思うかもしれない。

「好きならそれでいいじゃん!」

「人の趣味にけちつけて楽しいのか!」

「金払ってるんだからどんな楽しみ方してもいいだろ!」

f:id:getback_jojo:20190817215345j:plain

 

うるせええええええええええええええええええええええええええええええボケがあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

 

人の趣味にけちつけて楽しいかって!!?!?!?!?楽しいに決まってんだろ!!!!!!こちとら音楽くらいしか楽しみがないんじゃ!!!!!!!エセボコボコにして楽しくないわけないだろうが!!!!!!!!!!!!1

金払ってるから!!??!?!?!?!!!??!知るかボケ!!!!!!!!威張りてえなら俺に払え!!!!!!!!!!!!!

何が嫌いかより!?!?!!?!?!?!?!?!??!?嫌いだから好きが生まれるんだよ!!!!!!!!!!!中途半端な”好き”しか無いから”好き”しか出てこねえんだよ!!!!!!!薄っぺらいな!!!!!!!!!!!!!湯葉より薄い理論だわ!!!!!!!!!!!!美味しそうな理論!!!!!!!!!

 

なにより、こちとら憲法21条に守られとんのじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!てめぇごときに憲法が負けるわけねえだろうが!!!!!!!!!!1法治国家舐めんなやクソカス音楽テロリストが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

 

ハァハァ…

ハァハァ…

睡魔と戦いながらここまで書いてきましたが、言いたいことは1つです。

自称雑食音楽好き全員死n

じゃなくて、せっかく音楽に興味が湧いたのなら、浅い所で”好き”をやめずにもう少しだけ踏み込んでみるのも良いのではないだろうか。

例えばそのアーティストのルーツを探るなんてのは本当に興味があれば楽しい作業だし、より根幹の部分まで遡ってより理解を深めることができるかもしれない。

例えば楽器を弾けるようになれば、リズムの特徴やギターのコードワークの深さに関心するかもしれない。

例えばその人の音楽以外の思想などを探ってみれば、歌詞の理解が更に深まるかもしれない。

よりアーティストや音楽を理解する方法は沢山あるはずだ。少し興味が湧いたのならこういった”探索”を行うことで、より”好き”に近づくことができるかもしれない。

 

最初にも書いたように音楽は生活によく馴染みすぎる。だからこそ生活に彩りをくれるし、気分を和らげてくれる。

であるならば、内容も無いツイートをするのではなく、ぜひもっと深く語れるくらいに好きになれたら、より生活と音楽の距離が縮むのではないだろうか。

そうしたら興味のない曲も出てくるかもしれない。好きになれないアーティストも出てくるかもしれない。でもそれはその分だけ、音楽に対して深く関わっているからこその現象だ。だからそれは決して悪いことじゃないし、それだけ詳しくなった証拠であると共に、それだけ音楽が好きである証拠なのだ。

 

…と、いい感じに締めて罵詈雑言なんて無かったかのようにこの記事を終わりたい。

 

ところで、全然関係ない話なのだが、その昔サークルで、とあるインスト曲をやろうと提案したことがある。その時のメンバーは「音楽なんでも聞くよ!」タイプのクソカス自称雑食ゴミナメクジだったのだが、練習初回にチンプンカンプンなメロディラインを弾き始めたことがあった。もう何が言いたいかわかるよな。

自称雑食音楽が好き全員死ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!111