ぼくを憐れむうた

ぼくを憐れむうた

日々の雑記や音楽のお話

ここは ぐちの はかば


二日酔いのブルース

夜中11時も回った頃、なんだか寂しいぼくは酒を煽りながらyoutubeに繋げて曲を作っていた。

聞いてくださった方ありがとうございました。

 

さてシャワーでも浴びて寝るか…と思った矢先、

ピンポーン…

うげっ…こんな夜中に…なんだ?宗教勧誘か?にしては時間がおそすぎる…

ということは…ついに上の住民が切れて直接苦情を言いに来たのか…?

まずい…殴り合いだと勝ち目がない…この前後輩の女の子にも腕相撲で負けていたぼくは冷や汗をかきながら恐る恐る扉を開けた。

 

「腹を割って話しましょう。」

 

そこにいたのは酒瓶片手に佇む後輩Sであった。

一気に脱力して招き入れて、グラスを手渡す。ぼくは先日買ったオフィスで珈琲を入れる用のコップを用意した。

S君はドスンと酒瓶をこれ見よがしに床に置く。焼酎だった。

ぼく「…あれ、割材は?」

ぼくがこの世で一番キライな酒はおそらく焼酎だ。酒好きのぼくでもこれだけは頂けない。これを飲もうとすると小学校の頃にキャンバスに塗りたくったアクリル絵の具の匂いを彷彿とするのだ。つまり身体に入れていいものじゃない匂いがするのだよ。

S君「いや、これ素でいけるんですよ。」

飄々とした様子で氷をグラスに入れながら酒を注ぐ後輩。

いやいや…またまたw焼酎だぜ?wしかも芋だぜ?wそんなわけないじゃんw割材買ってこようよw2人しかいないんだぜ?w無茶すること無いよwおい、俺に注ぐな!おい!!おい!!!!!何乾杯ムードになってんだよ!!!!おらぁ!!!!!!

 

うめぇ^~

 

彼が来る前から1人で飲んでいたのもあるかもしれないが、それにしたって飲みやすい。ほんとに焼酎か?独特の臭みがないし、水のようにするする入って、飲んだあとの一瞬内臓がウッとする感じもない。なんだこりゃ…

聞くと、S君の同期のYちゃんの地酒らしい。Yちゃんとは全然仲良くなかったが、こんな形で最後楽しませてもらうことになるとは…ありがとう、Yちゃん。地元に帰っても元気でね。あとこの間の飲み会で俺が殆ど金出したの一生忘れるなよ。お蔭でスカンピンなんだよ。

 

ということで、美味しいお酒を飲みながら、サークルの話したりしてだらだらとS君と話していた。

もう行くことがないサークルの知らない世代の後輩の話なんかしたりして、もう意味ないのにね。

しかし最後だというのに特に感動的な話も無かった気がする。唯一ふむ、と思ったのは、珍しく歌についてS君が語っていたことくらいだろうか。結構ボーカルについて真剣に考えてたんだね。

感動的な話が無かったとはいえ、演奏動画を見たり話したりして過ごしていると、煙草と酒がガンガン進んでしまう。しかも飲んでいるのは飲みやすいとはいえ苦手とする焼酎だ。徐々に頭がぼーっとしてくる。吐き気がこみ上げてくる。

S君「じゃあそろそろ帰ります。また、ぜひこっちで就職して頂いて…」

ぼく「ん、おう、じゃあおつかれ、ご達者で!」

いざお別れだと考えると、少し感慨深くなってぼくだけ涙ぐみながら別れを告げると彼は立ち去っていった。

はぁ…

うぅっ…

ぐぅ…

 

ぎもぢわるい!!!!!!!!

 

1人感傷的になっていたのも束の間、立ち上がってしばらくすると世界がくるくる廻り歪み始めた。

ここまで酔っ払ったのは久々である。すげえ気持ち悪い。ありえない。吐こう。やりたくないが指を突っ込もう。晩飯で食ったチキンクリスプごとアルコールを出してしまおう。ぼくは覚束ない足取りで頑張ってトイレへと向かった―…

 

気づくと翌日。9時前に目が覚める。

いやー、昨日はどうなることかと思っ

 

ぎもぢわるい!!!!!!!!!!!!!!

 

吐いたのに!水飲んだのに!寝たのに!エエェェェェェッッ!??!?!?!なんでなんでなんで?!?!?!?!?!エエエエエエエエエ!??!?!?!?

まぁ…つまり…二日酔いってことだ。

最高に気分が悪い。具合が悪い。しかし、ぼくの性質上、二日酔いになってしまうともう吐けない。つまりアルコールがどうにか分解されることを祈りつつじっと気持ち悪さに耐えないといけないのだ。ここまで酷いのはいつ振りだろうか…2018年は酒こそ飲めどここまでになった記憶はない…頭痛い…泣きそうだ…

ぼくは覚束ない足取りで近くのコンビニまで歩いて、軽食と飲み物とウコンを買いだした。

こんなに爽やかな天気でここまで具合が悪いのがなんだか非常に腹立たしい…

でもまぁ…少し耐えれば昼過ぎには良くなるだろう…そしたら…まぁやることもないけど…のんびり過ごそう…せっかくの休みだし…

と、どうにか買ってきた飯に少し口をつけた後、気づいたら眠っていたようだ。外の景色も夕方の直前の色をしている。

いやー、もう起きれないかと思っ

ぎもぢわるい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

なんでだよ!!!!!!!!!!!1

まだ気持ち悪い意味がわからない!

寝て!

起きて!

二度寝して!

起きて!

なんでまだアルコールが分解できねぇんだよ!どうなってんだこの不良品の身体は!おい!紀伊店のか!みす!聞いてんのか!もしかして内臓からアルコール分泌されてんのか?こわ。

このまま一生二日酔いだったらどうしよう…ずっとこの頭痛と吐き気が継続したらどうしよう…こんなんじゃバイトで品出し以外できないよ…内臓からアルコール分泌されてるんだとしたら、どっかの研究所に被検体として拉致られたらどうしよう…怖い…解剖されたらどうしよう…ふぇぇ…助けてママぁ…

 

…と、こんな調子で飲んだ翌日を二日酔いで夜まで台無しにした家鳴りんでした。

ただ、お陰様でその日は具合が悪すぎて感傷にふける余裕すらなかったので助かりました。どうしてもね、なにもないと考えてしまうからね。

そんな地獄を乗り越えたし、曲を作りました!聞いてくれ!二日酔いのブルース!

 じゃあな!S君!また飲もう!そんで今度は翌日潰してしっかり後悔しよう!

あとYちゃん、金払ってやったんだから次会ったらもうちょっとぼくに優しくしろ。