ぼくを憐れむうた

ぼくを憐れむうた

日々の雑記や音楽のお話

ここは ぐちの はかば


社会不適合者のテーマ

昨日の夕方、先日作った夕暮れのお祈りについて貴重なご意見を頂いた。

「不協和音にしか聞こえねーよ!」

結構練ったものだったが、意見を貰えるのは非常に有意義だ。

が、ぶっちゃけ完全にダイアトニックコードに沿ったスケールしか弾いておらず、不協和音の要因として考えられるのはぼくの歌ぐらいなもんなんだが、彼曰く歌に入る前から不協和音らしい。

全くもって不可解だったのでしつこく尋ねてみたら、彼は楽器の音が合ってないと申す。

それはなぁ、不協和音とは言わねえよwwwwwwwwwwwwwwww

しかも”楽器”てwwwwwwwwwwwwwwギターしか使ってませんがなwwwwwwwwwwwwはい論破wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

音楽ってのは食い物みたいなものだから好き嫌いは別れる。別に嫌いってなら嫌いって言えばいいのに、まるで「音楽理論に反してますよ」みたいな顔をされるとイラッとくるもんだ。

 

てな具合で若干不快な気分になりつつビールをあけたわけだが、深夜ダラダラギターを弾いていたら稀に連絡をくれるTwitterの知り合いからゲームをやろうと誘われた。

ビールでほろ酔いになりながらゲームを始めたわけだが、どうやら相手はぼくの曲を聞いてくれたみたいで曲の話になった。

 

Twitterの人「さっきの曲?あったじゃん」

ぼく「あ、聞いてくれたんスカ」

Twitterの人「あれさ…他の人が歌ったらいい曲なんだろうな、って思った」

ぼく「え…」

Twitterの人「だってさぁ…家鳴りさぁ…w歌がさぁ…w」

ぼく「もうやめて。みなまで言うな」

 

もうコード覚えてないけど、あの曲はキーが確かEだったはず。

メロディラインではhiC#が最高音。

…ぼくが出せるわけないのだ。

少し言い訳がましくなるが、曲をなんとなく作っている時に裏声でなんとなく作っていると、当たり前だがちゃんと歌った時に全く音程が出ない。というかそもそもアパートなのでちゃんと歌っちゃいけない。

だから曲を作った際にこういった”事故”が起きることがある。

大人しくオクターブ下げりゃよかったのだが、駄目なのだ…下げたら夕暮れのお祈りじゃなくなるのだ…

 

もう去年あたりからずっと言っているかもしれないが、本当はゲロ可愛い女の子にモエモエキュンな感じで歌っていただきたい。そうすりゃ音程の問題もなくなるし、不協和音とか素っ頓狂な言いがかりもなくなるだろう。

だがそれは叶わない。何故ならそんな子はぼくのために歌ってくれないから…うっ…うぅっ…フグぅ…

 

ということでもらった意見2つのうち1つはゴミより劣る難癖だったが、もう1個は今後の課題とすべき問題と捉えなければならない。

 

で、ついでだし…ということで、そのTwitterの知り合いに夕暮れのお祈りを試しに歌ってくれと依頼したら快諾してくれた。

夜中2時に日本のどこかでぼくの作った曲を誰かが歌ってくれている、というのは非常に感慨深いものであった。

少しして音源を送ってきてくれたので、生まれて初めて自分のバッキングに他人の歌をのせるという作業をした。これがミックスってやつっすか?wwwwwwwwwwwwwww俺もついにミックスデビューっすか!!??!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

とはいってもピッチの調整なんて難しい作業できるわけないので、ただ音源をガッチャンコしただけなのだが。

 

初めて他人に歌を歌ってもらったわけだが、せっかく歌ってもらうならぼくの曲じゃなくて新しく作りますよ、って話になった。

まぁ曲を作るとかいっても大したことしてないし、歌詞さえ考えてくれればそれに対してメロディをつけるくらいの話なのだが…

 

ぼく「最近ムカついてることとかない?それをテーマにしよう」

Twitterの人「えー…じゃあ…基本的人権の歌」

ぼく「は…?」

Twitterの人「目を見て話してくれなかったり、3人で話しててもこっちの方見ずにもう1人の方ばっか見て話してたり」

ぼく「はい…」

Twitterの人「ティッシュ自分だけ配られなかったり、電車乗っても誰も横に座ってこなかったり」

ぼく「そうかぁ…」

Twitterの人「順番抜かされても文句言えなかったり自動ドアも反応してくれない」

ぼく「うん…」

Twitterの人「それは基本的人権がないから…」

ぼく「あー…そう行き着くかぁ…」

 

かくしてクソネガティブな曲作りが始まった。大体テーマが決まったのが3時手前とかだっただろうか。

ここから孤独な戦いが幕を開ける-

まず大前提として、ぼくは頭が非常に悪い。不思議なくらい悪い。つまり記憶力が絶望的なのだ。曲作りに置いてはメロディラインをすぐ忘れてしまうデメリットがある。

ひたすら思いついたメロディラインの録音と忘却、もう一度録音するとさっきのメロディとなんか違うので聞き直して録音、こんなのをひたすら繰り返す。

なんとなくメロディラインが完成したのが4時頃だろうか。

 

寝て起きて午後のコマに出て家に帰ってきたのが3時頃。そこから今度は曲の構成を考える。

まずはコードバッキングを一通り録音する。その上に味付けのリフなどの重ね撮りをしていく。この作業が凝り始めるとマジで終わらない。

そしてこの時点で驚愕の事実に気づいた。

なんと…ギターが下手になっているではないか…

あれだけ大口叩いて「昨日より上手くありたい…」とか「日々精進していきたい…」とか「楽器が下手になった言い訳を考えたくない…」とか気取ったことをブログに書き続けていたのに、こんなことがありえるのか…あんなスカした文章打ち込んでる間にギター弾いてりゃよかった…

よくわからないミスを連発して全く録音が進まない。ましてやソロなんて以前に比べて確実に弾けなくなっている。こういう無駄なテイクを撮らないようにするために練習してきたのに…うぅっ…うぅ…skypeでエロイプについて講義開いてる場合じゃなかった…くそが…

 

そんなこんなで16時から20時過ぎまで4時間くらいぶっ通しでテイクを撮り直し続け…

ようやく完成しました。

聞いてください。

社会不適合者のテーマ。

 

ここまで苦戦することになるとはマジで思わなかった。3時に帰ってきたのに昼飯も晩飯もまだ食えてないんだぞ。

いやぁ…マジで…ちょっと…これは…

自分の思わぬ劣化を感じさせられた一日でございました。

 

完成したので早速Twitterの人に連絡してみた。

Twitterの人「低いけどオクターブをあげると歌えない!」

 

せっかく作ったのに相手の音域をはみ出てしまったらしい。…が、ここまで来たらどうにか完成まで漕ぎ着けてやる…こちとら4時間溶かしとんのじゃ…音域くらいどうにか…いやしかし…今から全音あげて撮り直すとか流石にゲロ吐いてしまう…まだご飯も食べてないのに…

急いでピッチを修正する方法を探す。

若干の違和感があるが全音上げることに成功。

音源を渡し直すと、夜に歌って送ってくれるらしい。

 

さて…生まれて初めての共作は上手くいくんだろうか…と、とりあえず飯…いや…その前に煙草…いや…その前にコーヒーでも飲むか…いや、その前に音源をもう一度聞き直して…いや、その前に飯…いやそのm