ぼくを憐れむうた

ぼくを憐れむうた

日々の雑記や音楽のお話

ここは ぐちの はかば


ベースとギターとそれからわたし

KenKen逮捕記念パピコ(๑°艸°๑)

 

いやぁ〜いつかやると思ってましたよ……………いや、冗談です。

KenKenは日本のベーシストと言えばまず名前があがるプレイヤーであり、ギターのぼくですら名前を知っているほどの名ベーシストです。

バチバチ五月蝿いスラップしか能がないとか言わないでください。悪い奴じゃないんすよ。この前も轢かれそうな猫助けてましたし。

 

何故日本は音楽に関しては流行にラグがあるんですかね。

アーティストが薬や葉っぱやって云々ってのも今やお伽話と化しているような話なのに、未だに日本人ミュージシャン達が炙って曲作りしてる理由がイマイチわかりません。早くダルクから出てきてねKenKen。

 

さて、あんまり知らないベーシストの話はここまでにして、ここからは愚痴です。

 

先日、偶々コンビニで先輩と鉢合わせて、その後ギターでも弾くかって話になって2人でギターを弾く機会がありました。

3時間くらい。

いやー、久々にジャムセッションのようなことした。すごく楽しかった。

この前も後輩が来て2人でギター弾く機会があったんですが、その後輩と弾く時は主に作曲が中心でセッションの流れにはならないので、今回本当に久々にジャムっていう土台でギターを弾いたことになる。

 

で、その時に何曲かやったのだが、Herbie Hancockの「Water Melonman」をやった際に、先輩はベースでぼくはギターというパート分けでやっていた。

それがなんとも楽しくて延々と西瓜男してたわけだ。

 

ところで、後輩のベーシストであるA君が昔言っていた言葉がある。

「ベースとギター二本じゃセッション成り立ちませんよ」

彼がこの言葉を何回吐き散らかしていたか覚えていないほどこの言葉を聞いた。

確かにベースは和音を鳴らさないからバッキングに限りがある。楽器が2つしかないのであれば、ベースとギターよりもギターとギターの方がやりやすいかもしれない。

また、この組み合わせだとお互いがより工夫する必要がある。ぼくの技術の未熟さもまた彼にそう言わせていたのかもしれない。… 

 

と思っていたのだが、去年の末に他サークルの奴と2人でスタジオに入った際に、この言葉が疑念に変わった。

何故ならば、その時のパートは他サークルの彼がベースでぼくはギターだったのだが

「あれ…全然いけんじゃん…」

となったからだ。

 

それ以降、何度かベースとギターで合わせる機会があったが、ベーシストが上手ければ上手いほどなにも支障をきたさなかった。

(その間A君と会うことが何度もあったが、彼は頑なに二本でのセッションを拒み続けてきた)

 

そして時は流れ、先日のセッション。

あまりに上手くいくものだから先輩に尋ねてみた。

 

ぼく「あの、ベースとギターの二本しかなくってもこれくらいのセッションならできますよね…?」

先輩「え…当たり前じゃん…」

ぼく「じゃ、じゃあ…二本で出来ないって言うのは……」

先輩「下手……だからじゃない………?」

 

疑念が確信に変わった。

そう…A君はセッションが苦手なのだ…

 

 A君は現役時代やたらと「セッション」という言葉を発していた。恐らく先輩たちがやっていたセッションに憧れがあり、なおかつ弱小サークルで即興演奏ができる立場を獲得したかったのだと思う。

スケールもわからにくせにw楽器が下手なくせにwと、自分は他人とは少し違う音楽性の持ち主であるようにアピールしていた。

が、実のところ、彼は身内の”ジャムセッション”にほとんど参加してこなかった。

度々ぼくの部屋にてベースとギターがある状態でも演奏することはほとんどなかった。

代わりに、A君の部屋に集まる場合はやたらベースを弾き始める。この前コピーしたベースをやたら弾きたがる。1人で。

これらのことから、彼は”ジャムセッションができる人間”というのを演じたいだけだったのかもしれない。

 

そりゃあ技術も知識もなけりゃ即興なんて楽しめたもんじゃない。

例えば先日の先輩とのセッションにて先輩が謎のリフを弾き始めた際に、ぼくは何度も先輩とやってるからそれがEのリフだってのがわかるわけだし、理論の知識があるからその後にG→AかA→B、もしくはC→Dなどのコードの展開を思いつく。

しかしそういった知識が全くなければ、そもそもジャムなど行えるわけがないのだ。

もっと言うと、ボトムリフがなり始めた時点で、その後の進行なんぞ当たり前のように理解できる。ブルース進行なんてのは死ぬほど弾いてきたからだ。

だが、ジャムセッションで最もありがちであるブルース進行すら頭に入ってない人間にとっては、Water Melonmanの進行なんぞ新曲を覚える労力に等しいだろう。

 

ジャムセッションが好きって言ってる人間がブルース進行がわからない意味がわからない。

かなり前の話だが、ブルース進行の際に1人だけ素っ頓狂なリフを弾いていたのもA君だったな、今思い出したぞ。

 

後輩に多くを求めるべきじゃないが、セッションが好きだなんて言うならば最低限の12小節くらいは把握しておいて欲しい。

ジョジョが好きっつってんのにスターダストクルセイダースのメンバーのスタンドが言えないようなものだ。ありえないだろそんなの!空条承太郎だろ?花京院典明だろ?ジョセフ・ジョースターだろ?J・P・ポルナレフだろ?イギーだろ?あと…あれ?ブ男の名前なんだっけ…

 

だから、彼はジャムセッションと言うよりコピーの方が向いているのだろう。下手なプレイヤーではないしコピーに関してはぼくよりよっぽど熱をあげるので、恐らく決められたものを決められたように演奏する楽しみ方のほうがあっているんだと思う。無理に興味のない分野を探索する必要はないし、もう現役じゃないんだ。気取るのはやめよう。

何が言いたいかわかるか?A君。「できるけどやらない」みたいなスタンスをとるのをやめろ。「できない」って言え。っつーか「できません」って言え。いや「生まれてきてごめんなさい」って言え。アンパン買ってこい。おい待て薬のことじゃねえぞ。

 

と、まあ、そんなことを思わされた先輩とのセッションだったのだが、もう1つ感じることがあった。

それは、やっぱりこの先輩は上手い、ということだ。

GWでのお泊まり会では同期の奴のギターに舌を巻かされたわけだが、年内に二回これを味わうとは思わなかった。

ぼくの部屋に入るまで、先輩は

「最近またギター触り始めたけど指が痛い」

「頭で決めたフレーズを弾こうとしても、もう指がうごかない」

とか往生寸前の老人のようなことを言っていたのだが、楽器を触るとやっぱり上手い。

そりゃあもしかしたら本人としては現役の頃のようにはいっていないのかもしれないが、ぼくからすると相変わらず上手かった。

ベースをベーシストより上手く使いこなせるんだから下手なわけがないのだが、それにしたって上手かった。

 

あくまでぼくの考え方だが、コピーした音源を聞かされても上手いかどうかなんてよくわからん。そのコピーが得意なんだねって思う。

でも、カバーだったりオリジナルだったりジャムセッションってのは培ってきたものがフルに発揮されると思う。

で、ぼくが上手いと思ってきた人間は全員これが全部できる。

 

先輩は卒業してもう何年も経ってる。なのに未だに上手い。同期の奴だって同じだ。なんなんだこいつらは。なんで下手になんねぇんだ。なんでいつまで経っても追い越せないんだ。自分の驕った部分が、そろそろ追い越したんじゃないだろうか、と期待を寄せるわけだが、当分それは叶いそうにない。

でも一方心のどこかで、一生追いつけずにいたい、とも思う。

何年後も何十年後も、もし一緒に弾くことがあったら、その時でも「うっっっわ!」と思わせて欲しい。自分勝手な願いだが、いつまでもそうあって欲しい。

 

本当はA君にもそんな一面を見せてほしかったわけだが、それはそれで当分叶いそうにないな…全くベーシストという生き物は…コピーにしか興味なかったり葉っぱ吸ったり…忙しい生き物だな!おい!

 

 

ほらね、15分くらいで適当にやってみたけどやっぱなんとなくいけんじゃん!!ギター1トラックとベース1トラックだけどなんとなくなんとかなるじゃん!!