今日の学校(グループワーク編)
せんせい「ではグループワークをして頂きます」
ぼく「ゲェーッ!」
せんせい「2人1組になって頂いて、地震発生時の事前避難地域を枠決めする場合、それを優先させる自治体の条件を具体的に3つ考えてレポート用紙にまとめてください」
(授業終了まで残り15分)
ぼく(残り時間が少なすぎる……前回は行ったことも見たことも無い地域の避難経路を考えろとかいうクソみたいなグループワークだったからレポート用紙に罵詈雑言を書き殴って事なきを得たが、今回はそうもいかない上に残り時間が少なすぎる…)
ぼく「えっと…どうですかね」
相方「うーん…どうですかね」
ぼく(こいつも頑張って考えているようだ…どうにか白紙だけは避けよう…)
ぼく「まずは…そうですね…被害規模の大きさは優先度を決める要因として考えられますよね」
相方「うーん…被害規模…」
ぼく「そう被害規模…」
相方「うーん…」
ぼく「あの、とりあえず名前と学科だけ用紙に書いてもらっていいすか」
(授業終了まで残り10分)
ぼく(まずい…非常にまずい…具体案がまだ1つしか出てない…こいつもさっきから頭を悩ませて考えてくれてるみたいだ…議論のキーポイントは如何なる場合でもブレーンストーミング…頑張れ家鳴り…批判を恐れずに質より量で責めるんだ…)
ぼく「あとは………どうでしょう……自治体の形態…例えば、名古屋のど真ん中のオフィス街や繁華街のような場所よりも、住宅街が多いような地域の方が避難を優先する必要があるのでは…」
相方「うーん…自治体…」
ぼく「…自治体…」
相方「自治体…の、なんですか?」
ぼく「え?…形態…」
相方「うーん…」
ぼく「あ、字…綺麗ですね」
相方「…」
ぼく「…」
(授業終了まで残り5分)
ぼく(この野郎ォォ…………………絶対考えてねえだろ………………なんか言えよ……………俺だって好きで考えてんじゃねえんだぞ……………時間が無ェから必死で頭フル回転させてんだぞ……………なんでもいいから案を出せや…………てかなんでさっきの"自治体の形態"案を書いてねぇんだよ!!字がわかんねぇのか?!?!?!?!ググれや中卒ゥ!!!!!!!!)
ぼく「あっとは…………住民の年齢層とか…………」
相方「あ、被害規模とか」
ぼく「…………は???????」
相方「被害規模が不明な地域とか」
ぼく「?????????????(それ10分前にぼくが言った内容とほぼ同じやん??????????る)」
相方「被害規模…」
ぼく「ひが……こいつッッッ……」
(授業終了まで残り1分)
ぼく「くっ………わかりました、それでいきましょう」
相方「被害規模………不明………っと」
ぼく「こいつ…………………あ、字、綺麗ですね」
fin