デオコで女の子を感じられるらしい
興味があったので買ってみた。
しかし結局上記のタイトル通り、女の子との思い出が必要だ。
ということで女の子との甘酸っぱい思い出を掘り起こしてから使うこととする。
(ほわわ~ん)
そう、あれは保育園の頃…
ある日、ぼくはグラウンドに登っていた鯉のぼりの絵を描いていた。
するとクラスの女の子がぼくの下へやってきた。
女の子「それ、目の色の順番違うよ」
グラウンドの鯉のぼりの目ん玉の色は虹のようにカラフルに彩られていたのだが、ぼくの描いていた鯉のぼりと色の順番が異なっていたらしい。
が、ぶっちゃけ死ぬほどどうでもいい。そもそも俺は鯉のぼりを描きたくて描いてるわけじゃなくて、先生に言われて仕方なく描いていたのだ。
だからぼくは抗議した。
君の指摘は全く意味を成さない上にぼくの作業を阻害すらしており、効率を著しく下げる行為と言えるので直ちに席に戻れ。そう言おうと口を開いた。
ぼく「…ぇ?」
はっきりした言葉にこそしなかったが、ちゃんと上記の意味を込めて言ったつもりだったのだ。
ここまで語気を強めたのに女の子は続ける。
女の子「直したほうがいいよ」
この小娘…人が下手に出てりゃあいい気になりやがって…ぶっ殺す…ご自慢のツインテールを引っ掴んで鯉のぼりの下に括ったるわボケが…
ぼくは下唇を噛み締めて反論した。
ぼく「…見てくる…」
ぼくは仕方なく
待て待て。こんな20年以上昔の話とこんな糞みたいな思い出でデオコが効能を発揮するわけがない。
もっとマシな思い出をサーチしよう。
(ほわわ~ん)
そう、あれは小学生の頃…
ぼくは大事に使っていた消しゴムがあった。真ん中がくり抜かれ、そこにキャラクターが入っており、ケースもそこだけ透明になっている芸術性が非常に高い消しゴムだ。
ぼくはそれを愛用していたわけだが、席替えが行われてから地獄が始まった。
隣の席の女の子「貸してwそれw」
ぼく「…ぇ…?」
満面の笑みでぼくに声を掛けてくる女の子に仕方なく消しゴムを貸す。
隣の席の女の子「かわいいw」
勝手に消しゴムの中のキャラクターを抜き出す女の子。
隣の席の女の子「家鳴りくんこんにちはw」
勝手に消しゴムの中のキャラクターで遊びだす女の子。
隣の席の女の子「おうちに戻してあげようw」
勝手に消しゴムの中のキャラクターを消しゴムの中に戻す女の子。
隣の席の女の子「やっぱりもう一度外に出ようw」
勝手に消しゴムの中の…
これを毎日毎日毎日毎日毎日毎日やるわけだ。
そんなことをしていれば必然的に毎回毎回毎回毎回毎回毎回消しゴムに負担がかかる。
そして毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回負担がかかった消しゴムはついに
隣の席の女の子「あ、消しゴム割れたw」
ぼく「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!」
授業中だったのにも関わらず産声以来の声量が
待て待て。待て待て待て待て。これも駄目だ。昔すぎるし、そもそも女の子の匂いというのが全く関係していない。
ちゃんと女の子に接近した思い出を思い出そう。
(ほわわ~ん)
あれは大学のサークル現役の頃…
サークルの野外で行われるライブが終了してそれぞれ片付けに入ろうとしていた頃、女の子がぼくを呼んだ。
女の子「ねぇねぇ、家鳴り」
ぼく「何?」
振り返った瞬間に顔面に水がかかる。撃たれたのだ。水鉄砲で。こいつどっから出したんだ水鉄砲。てかこいつなんで持ってんだ水鉄砲。
ケラケラ笑う女の子にぼくは持っていたペットボトルの水をぶっかけようとして自分のズボンとサンダルにむっちゃかかって悲しくて悲しくて
もう辞めますこの記事。もう諦めますデオコ。