ぼくを憐れむうた

ぼくを憐れむうた

日々の雑記や音楽のお話

ここは ぐちの はかば


クソ「貴方の髪を切らなきゃ」

昨日の記事は心底小っ恥ずかしかったので下書きにしました。もう永久に公開しません。思って見たらそんなに後輩と仲良くなかったしな!w

 

ところで、先日後輩の卒業ライブがあったわけですが、そこに思いの外卒業生や同期が来ており、久々の再会を果たした。

せっかくだから飲み会でもしようと言うことで、来ていたOBOGで駅に飲みにいった。

…と、ここまでは良かったのだが、店を出てその後に宅飲みに移行する流れとなった。

帰る人々は電車に乗って帰って行き、翌日も暇な連中が宅飲みに馳せ参じることになったわけだが、ぼくの家ではなく一個下の後輩(卒業済み)の家で飲むことになった。

 

ところで、同期に一人すごく仲の良かった奴がいる。S君としとこう。

彼は傍若無人な振る舞いを常にしていたわけだが、何故か頭が良く、やる事なす事が中々エンターテイメント性に富んでいた。

が、今年結婚することになったらしく、居酒屋で酒を飲んでいた際には以前のような言動は見られずに妙に落ち着いてしまっていたように見えた。

まあ結婚をする訳だし、いつまでも大学生のテンションではいられないよなぁ、なんて思いつつ宅飲みに向かっていた。

 

後輩の家に着くと、家主は早々にダウン。面々もそこそこ疲れており、会話も酒もそこそこに時計の針が進んで行く、まあ二次会っぽい飲み会になっていた。

 

S君「家鳴りさぁ、お前髪伸びすぎじゃね?」

ぼく「金ないからね」

 

ぼくはあまり髪を切らない。

理由は金欠だ。

みっともないと思われるかもしれないが、ぼくは死ぬほど自分の容姿に興味がないので、他人にどう見られてるかってのも心底どうでもいいのだ。

少し仲の良い連中が口を聞いてくれればそれで良いなんて思ってしまう。

 

S君「切ろかw」

 

おいおい、出たよ。君は落ち着いたんじゃなかったのかい。

現役当時は、飲み会の流れでぼくの髪を先輩や同期が切り始めは流れが度々あった。

ぼくは上にも書いたが、自分の髪の長さなど心底どうでもいい。ぼくからあいつらに髪を切ってくれ、なんてお願いしたことは一度もない。

一度もないのに、酒を飲んで、ぼくの髪が長いと、やたら切りたがるから本当にありがた迷惑なわけだ。

 

ぼく「そうだね、またなんかの機会があれば切れたらいいなぁー!」

 

しかもここは後輩の家だ。ぼくの家じゃない。他人の家で家主が寝てる中で勝手に散髪はどう考えてもおかしい。

 

S君「いや、またとかじゃないからな。お、ハサミあるやんけ」

 

S君。それはね、美容のハサミじゃなくて文房具だよ。

 

S君「お、バリカンもあるやんけw」

 

S君。それはバリカンじゃなくてシェーバーだ。しかも後輩のシェーバーだ。

 

K君「新聞紙見つけたぞ!」

後輩「ゴミ袋もありますね」

S君「じゃあゴミ袋に穴開けて、そこから頭出してもらってw」

 

S君。もらってwじゃねえんだよ。切らねえっつってんだろ。

 

K君「アイロンかけといて。風呂場に新聞紙敷いてくるわ」

後輩「じゃあかけてきます。座ってください」

 

先ほども申し上げたように、一度だってぼくが散髪に関して賛同もしてなければ、お願いもしてない。むしろ断り続けているのだ。

聞こえていないのだろうか。伝わっていないのだろうか。どうして言うこと聞いてくれないの?

おい、後輩、アイロンを入れるな。何が200度いけますだ。おいK君、新聞紙を敷くな。風呂場の電気をつけるな。おい家主、何寝たんだ止めろや。おい、ゴミども!!!!!!!!俺に触れるな!!!!!!!!!

 

こうして深夜11時を回ったところで、後輩の家ドキドキ勝手に散髪大会が始まった。

 

服を脱がされて風呂場に座らせられる。頭上、もとい頭からは次々に髪が落ちてくる。

その度に風呂場の外から聞こえてくるK君と後輩たちの感嘆の声。

不安の表情で空を見つめるぼく。

 

上を向け、左を向け。下を向くな。回れ。もっと喜べ、等々の指示を受けつつ、しばしば笑っていたギャラリーに不安を覚えながらも大会は終了した。

 

K君「家鳴りめちゃカッコいいやんけwww」

 

何を笑ってんだと思いながらも、K君が撮ってくれた頭の写真を見て驚愕。

 

剃り込み入っとるやんけ……………しかも星型に……………

 

不幸中の幸い、左右ツーブロックにした場所での剃り込みであり、上から髪を覆い被されば露見はしないわけだが……………やっていいことと悪いことがあるだろう……………S君……………

ケタケタ笑う後輩らの笑い声の中には、シェーバーでよくやれたなぁ…という感想も一部ではあったそうだ。ぼくもそれは思うけど…………ねぇ…………

 

最後にスタイリスト(後輩)による(家主のワックスを用いての)セットで幕を閉じた。

 

翌日の卒業ライブ二日目では何度も剃り込みの星を見せろと言われ、渋々髪をかき上げていたが自らこれをすると、まるで「やってやったぜ!」みたいに思われそうで非常に不快であった。

「かっけーw」

ジョースター家じゃんw」

「ソロ弾くとき髪かきあげろよw」

「ソロ弾く前も髪かきあげろよw」

「てか顔キモくねw」

などなど様々な罵詈雑言を頂きながら二日目を終えました。

 

今日の教訓!

床屋には定期的に行きましょう。でないと星型の剃り込みを入れられることになります。