ぼくを憐れむうた

ぼくを憐れむうた

日々の雑記や音楽のお話

ここは ぐちの はかば


浅野いにおさん、嫌いです。

謹賀新年。あけおめことよろですわ。

 

年末年始色々あったんですが、ブログに書き出していこうとしたら延々と愚痴まみれになってしもうたので下書きでコールドスリープさせておきました。いつか書こっと。

 

ところで今日は漫喫に行って満喫した1日だったのですが(w)、浅野いにおに腹が立っています。

浅野いにお作品は何作か読んだことがあるが、全作品嫌いです。ただ、先日"ソラニン"が少し話題に上がったので読んでみました。

うーん、やっぱり嫌い!w

 

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なにが嫌いなのか。

以下若干ネタバレ含みます

嫌いという感情の中身は一体なんなのでしょうか。

まずソラニンに関して言えば"そこそこ幸せな奴らが現状を嘆いている"のが腹立たしい。

彼氏と同棲するヒロインの女の子。彼氏はバンドをやっているが、音楽で食って行くことは考えていないフリーター。ヒロインの女の子はOLをしているがイマイチ冴えない現実にモヤモヤしている。

その他にも大学を留年している奴。親の家業を継いだ奴、も出てくる。

現状を嘆く必要がある登場人物は大学留年してる奴だけでいいだろ………

 で、しかも何故かフリーターはOLと6年も付き合えてて、留年生も社会人の彼女と続いている。やたらリアリストで悩みがちな女の子サイドも何故かそこだけは前向きに検討しているのだ。

 

妙にリアリティのある背景があるものの、中身はとってもファンシー。

そこの差異の誤魔化し方はすごく上手いと思う。

 

上手いと思うが、その上手さにイラァっと来るし、そもそもこんなに現実味がない話を見るならもっと思いっきりファンタジーな話を見た方がスッキリする気がする。少なくともともぼくはそうだ。ソラニンよりドリフターズの方が読んでてワクワクしましたもん。

 

であるが、世のゴミクズファッキンガールズは恐らくこういうのに共感して泣いちゃったりするんだろう。それもわかる気がする。

というのは、世の馬鹿は勝手に傷ついて勝手に立ち直るのをステータスだと考えている奴が多い。

そんな簡単に立ち直れるなら大した傷じゃねえだろ、そもそも傷ついた振りすんなや。

とも思う訳だが、兎にも角にもそういう奴らは浅野いにお作品は大好物なのだろう。

上にも書いたが、浅野いにお作品の登場人物はやたら"苦悩"する。本当に苦悩しているわけではない。どうでもいいことで苦悩してないと気が済まないのだろう。ぼくだったら宇宙のこと考えてた方がよっぽど楽しい訳だが、登場人物たちはそういう訳でもないらしい。

で、ゴミクズファッキンブレイキン脳ブレイキンガールズもまた浅野作品の登場人物と同様にクッッッッッッソどうでもいいことで悩んで苦しんで死のうとする振りが趣味なので、浅野いにお作品はさぞかし読み心地が良いのでしょう。

 

ところでソラニンは新装版が発売されているらしく、そこには+2話追加されているらしい。

その内訳は、1つは主人公達が同棲していた部屋の次の住民の話。もう1つは主人公のあ10年後だかの話。

この次の住民の話とか書くスタイルがムカつく。

奇を衒ってみたのか?浅野。好評みたいじゃないか浅野。満足か?浅野。楽しいか?浅野。

 

ネタバレになるが、ヒロインの彼氏は作中事故で死ぬ。ヒロインは独り身になってしまうものの、ヒロインに思いを寄せる他の登場人物とも特になんの発展もなく、なんやかんやあってライブした後になんやかんやあって引越しするシーンで物語が幕を閉じる。

しかし、+2話ではその後が描かれているわけであり、このヒロインは結婚している幸せそうな様子が描かれているらしい。

えぇ^^;

彼氏死んだから新しい男捕まえて結婚するって図、これはなんとも生々しい。

「私がもう一度バンドやってって言わなければ死ななかったかもしれない……」

「そもそも私と付き合ってなければ一」

とか思い悩んでいる描写があったが、やはり本気で悩んでいた訳では無いらしい。お得意の悩む振りだったようだ。

 

もちろん、死んだ彼氏をいつまでも引きずって生きていくのは良くないと思うが、こいつらは考え方と生き方に問題がありすぎて、普通の人間と同等に扱うことがでない。

つまりこのヒロイン「彼氏死んだし新しい男捕まえよw」くらいのテンションであることが否めないのだ。ドライすぎひん?

 

さらにこれを

「死ぬことと忘れられることを上手く表現できている」

浅野いにお作品は励ますわけでもなく寄り添ってくれる作品」

ソラニン!サイコー!」

みたいに評価してるサイコパス全開糞ブレイキンリリー達はかなり脳ブレイキンリリーしてる。

 

これらの事から、登場人物がかなりドライであるようにも思えるが、実際のところどいつもこいつもあんまり全てを深刻に考えてないんだろう。

 

短編集もおやすみプンプンも海辺の少女も、何かを変えるために身を呈して動く登場人物がいなかったように思う。どれも記憶が薄いので具体例は出せないが、結局諦めて流されて生きてゆく登場人物が多かったのではないだろうか。

その中にあたかも様々な苦悩があるように描くのが上手いだけで、実際のところ彼らの中身は空っぽだ。

そういったドライともまた違ったサイコパスな登場人物をてきとうに動かして青春の1ページやモラトリアムを騙ったストーリーを展開して、良いものを描ききったかのように物語を完結させてる様に腹が立つし、そもそも思考が全く読み取れず、いつどのタイミングで心境に変化があったのか等は最早読み取れないので、なぜ物語がこういう風に展開しているのかもわからずに読み進めることになる。

 

これらの作品を生々しいと表現するのは絶対違う気がする。何故なら登場人物たちに現実味が全くないからだ。

登場人物の思考は常人のそれとはかけ離れているが、「わかった気」にさせるのは非常に上手い。アホガールたちはみんな「わかった気」になるのが大好きだからだ。

だが少し考えてみれば、登場人物たちの思考や思想は常軌を逸しており理解なんてできるはずがない。このファンタジーに近い登場人物のマインドは本当に生身の人間の内面を抉ってくるのだろうか。そこまでの説得力があるだろうか。

 

過去に読んだ作品を明確に覚えてないのが批判する上でなんとも悔やまれるが、今手元に無いということは全て中古で買って全て中古で売り払ったということだ。過去のぼくもよっぽど気に食わなかったんだろう。

 

さてディスりまくって親指でフリックするのがしんどくなってきたのでこの辺で締めとこう。

…結局愚痴というか悪口まみれの記事になってもうた。

 

てかさあ、そもそもさあ、ヒロインモテすぎじゃね?

ヒロインそんな可愛いか?浅野。奇を衒ってみたのか?浅野。地味な女の子が好きなのか?浅野。そういう癖なのか?浅野。風邪ひくなよ浅野。