ぼくを憐れむうた

ぼくを憐れむうた

日々の雑記や音楽のお話

ここは ぐちの はかば


音楽は魔法じゃないよ

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金返せクソアマ!!!!!!!!!

 

どうも家鳴りんです。600円返すまで延々繰り返すからな。

はは、冗談です。

 

今日は旧友に会った。経緯は複雑だから省くが、まあぼくの気まぐれだ。

S君とT君とでもしとこうか。S君は一緒にホラー原付き旅を共にしたやつだ。

 

彼らとぼくは微妙な関係にある。

S君とT君はルームシェアをしていて、ぼくはしていない。で、在学時(いまも在学しているが)ぼくらは仲良かったが、徐々に疎遠になってしまっている。というのも、ぼくが関係をわざと絶っていったのが原因だけど。

まあ関係をゆるやかに絶った理由は色々あるけど、一番は仲良くなりすぎたからだ。あまりにも関係が近くなりすぎて、嫌いになるのが怖かったからだ。当時は好きだったからこそ少し距離を置く必要があった。それがどう今に影響しているかは今となってはわからない。とりあえず疎遠だ。

 

で、一年ぶりに連絡した。T君に。そしたらS君もついてきて、本当は喫茶店に行きたかったのに飲み屋に連れてかれた。

 

一年ぶりの上に一年前もほぼまともな会話をしてないのに、まるで先週ぶりかのように接してくる。ぼくもまるで昨日ぶりかのように接してしまう。久しぶり、なんてことすら言わなかった。そんなこと言ったら逆に不自然な気すらした。

 

他愛のない会話。何も変わっていないくだらない会話の後、カラオケに連れて行かれた。

ぼくは久しく歌を歌っていない。ぎこちなくマイクを握って歌った。

T君「うん、なるほど。歌声がより一層キモくなってない?」

ぼく「殺すぞ」

 

ところで、ぼくらは全員音楽サークルに所属していた。そして全員追いコンまで参加していた。T君にいたっては楽器が何一つ演奏できないのに最後まで居た。

そんなT君とは18歳以来の付き合いで、一番最初にバンドを組んだのもT君をボーカルとして雇って組んだものだ。だからぼくがギターを弾けない頃から弾けるようになるまでずっと一緒に居た仲である。

そして一年生の頃、全く拙い演奏でライブに出た曲がある。ロードオブメジャーの心絵だ。

 

ぼくはメジャーもロードオブメジャーも全く詳しくない。この曲しか知らない。だけどこの曲は生きてきた中で幾度となく聞くこととなった。

T君の歌はもちろん、地元の歌の上手い知人も歌っていたし、同じサークルの歌がバリクソ上手い先輩も歌っていた。本当に何度聞いたかわからない。

 

変な話、T君は歌うのは好きだがそんなに歌が上手くない。

だけど、不思議と心絵はT君の歌じゃなきゃ駄目なんだ。

思い出補正ありきの話だってわかってるけど、どんなに上手い歌を歌われても彼には敵わない。多分今後どんなに歌が上手い奴に出会っても覆ることはないだろう。

音楽は魔法じゃないらしい。もしかしたら呪いなのかもしれない。でもこんな呪いなら一生解けなくていいかもしれない。

 

彼のちょっと上手くなった心絵を今日カラオケで聞きながら、そんなことを思い出してた。

 

T君「やっぱ上手いなぁ…ぼくは…いやぁ…上手い…上手いなぁ…上手いよなぁ!?」

ぼく「殺すぞ」

S君「Zzz...」