ぼくを憐れむうた

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日々の雑記や音楽のお話

ここは ぐちの はかば


「ワロタwww」って最近言わなくなったのは

まとめブログというものがある。

2ch、いや…今は5chか…ふん…時の流れは早いものだ…

まあそういったサイトのスレを編集して載せるサイト、それがまとめブログである。

 

今は増えに増えてサイトが乱立しているが、その中でも太古から存在しているまとめブログは太古のスレを保存している貴重な情報源となっている。

そんな太古のまとめブログの太古スレを覗いてみると…

そこには素面とは思えない書き込みの数々がある。

 

「ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっw」

「イミフwwwwwwwwうはwwwwwwおkwwwwwwwっw」

「ワロリンwwwwwwwwwwwwwwwっw」

「ワロワロリンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっw」

「ワロワロホスピタルwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

最後のは意味不うはおkであるが、それにしても凄まじいテンションである。

勿論モニターの前でここまで大笑いしているなんてことはないだろうが、当時のwの数といったらサハラ砂漠も緑豊かにできるのではなかろうか。

 

しかし、昨今のインターネットの環境は当時に比べて非常にクールダウンしているように思える。つまり、当時ほど住民たちがハイテンションではなくなってしまっているのではないだろうか。

この原因を突き止めるべく調査班は最寄りのミニストップへと飛んだ-…

 

ところで、最近の若者は妙に冷めているように感じる。というのは、大人の真似事をしたり斜に構えたものの考え方や立ち振舞が良しとされているような気がする。

これは恐らくインターネットの弊害であるのではないだろうか。インターネットが普及した現代では、日常会話にもインターネットで流行っている言葉や所謂ネットスラングが飛び交っている。その中に「中二病」というものがある。

 

中二病邪気眼に代表される思春期特有の痛々しい言動の数々であるが、一昔前はせいぜいネットスラング止まりでリアルの会話で持ち出されることはあまりなかった。そのおかげで、少年少女達は羞恥心を一切抱かずに多重人格を自称したり、あるいは小説を書いたりポエムを書いたりできていた。

しかし今では痛々しい人々を揶揄する有名な言葉の1つになっているせいで、思春期では当然起こり得るであろうそういった言動を”恥ずかしい”として知らず知らずのうちに抑え込んで、むしろ一度そういった言動をとれば「中二病じゃん」と冷めた目で見られてしまう。

そうすると言動は自然と妙に大人びたものになり、ファンタジーにも触れはすれどあくまで創作物の範疇を逸脱しない程度に楽しむようになってしまっているのではないだろうか。

それらのことから馬鹿な出来事に対してものっかるのではなく、あえて冷めた目線で冷めた言葉を吐くことこそが若者が思う”かっこよさ”に繋がっているのだとしたら、今のクールダウンしたインターネットの状態も納得がいく。

 

真新しいものが無くなってしまったのも1つの原因かもしれない。何をしても何かの二番煎じになってしまうくらいにインターネットのコンテンツは増えすぎてしまっている。それに伴って住民たちもかなり分散してしまっている。黎明期、あるいは全盛期の頃の盛り上がりを今更再建できるようなコンテンツを生み出すことはほぼ不可能だろう。

だが、少し思い出して欲しい。初めてインターネットに繋がった瞬間を。初めてインターネットを利用して名前も顔も知らない人と交流した日を。窓の向こう側に様々な景色を見て、様々な可能性を感じたことを。

 

もう平成も暮れである。先日は平成ネット史という番組が放送されたらしい。あの日のTLには腐るほどの”懐かしい”という感想が飛び交っていた。同時に”歳をとったなあ”なんて感想もぽつぽつと散見された。過去を振り返れば懐かしいことばかりで、自分が重ねてきた年月も実感することだろう。

だが、昔を懐かしんで「あの頃はよかったなァ」なんてため息をつくのは酒を呑んだ時にすればいいことである。

過去のことばかり称賛しても何も生まれない。ありきたりな言い回しだが、大切なのは今の状態であり今の環境であり今を生きていることである。

あの頃に比べて妙に冷めた態度をとろうとしていないだろうか。斜に構えていないだろうか。捻くれていないだろうか。誰かの言動を寒いと一蹴していないだろうか。

面白いことを面白いって素直に言えているだろうか。

クールに振る舞うのはクールだ。大人ってのはそういうものかもしれない。でもあの頃の人々は知的ながらも馬鹿で、幼稚で、何より面白かった。それは純粋に楽しんでいたからじゃないだろうか。当時も冷めた人々はごまんといただろう。それでもそんなの気にもとめずにくだらないことに全力を出していた人々は確かにいたのだ。

斜に構えていても、捻くれていても、どうか仮想空間であるインターネットでは多少なりとも馬鹿であって欲しい。くだらないことを許して、くだらないことに夢中になってほしい。

 

取り留めもない文章になってしまったが、そんなところだ。特にオチもないので冷蔵庫のモノマネで〆たいと思う。

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ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

ちんこ