触れた指は焦げて昨日に溶けるが
相変わらず死にたい日々が続いている。
いつ振りの死にたがり現象だろうか。早く解消せんかなあ。
ところで、先日たまたまバイト先で音楽サークルの後輩と会って酒を飲むことになった。
熱燗を飲みたかったので慌てて100均で徳利とお猪口を買ってきて飲んだ。
最近ハマっている音楽の話からサークルの話、卒業後の話なんてのをなんとなくしていた。
(話が脱線するが、最近ネクライトーキーをヘビロテしている。ぜひ聞いてね可愛いから)
彼は卒業したら関東に行くらしい。しかし、向こうには楽器を弾ける知り合いがたくさんいるらしく、弾く場所には困らないらしい。いいなあ。
そこで、上手い人たちの話になった。
例えばぼくからしたら、音楽サークルでお世話になった先輩たちは楽器が上手かった。ブルース道場の住民もやっぱり楽器が上手かった。身近なとこだとこんなとこか。
正直、サークルの先輩たちは思い出補正込みで上手いって印象だろうし、今現在のスキルはわからない。
けれど、ぼくは未だに彼らを目指してギターを弾いてる。頭の中の過去の人々だから超えられないもんなんだろうけど苛々しながら追いかけてる。
後輩も、彼は彼で楽器を弾くことにおける苛々が昔からあったらしい。
彼の知り合いの楽器できる人々はかつてのプロのミュージシャンを、やはり未だに追いかけているらしい。そんな知り合いから後輩は割と可愛がられていたらしい。
それ故に上手い上手いとおだてられて来たが、彼曰く「お前らの方がうめぇんだよ!」
彼の追いかけている人々は皆プロを追いかけているが、彼は彼で、プロを追いかけてる奴らを追いかけているのだ。
でもね、追いつけちゃったら面白くないし、追いつけないからこそ楽しいんだと思うよ。だから遠く離れてもそのわけわからんギターソロ弾くの辞めないでね。
…なんて話してたらまた別の後輩がやってきた。
後輩B「家鳴りさん、この間のぼくらのライブ見ました??????」
ぼく「ごめん、全然見てない」
後輩B「じゃあ見ましょう、動画がありますので」
家鳴り動画鑑賞中…
ここで解説しておくと、後輩Bはギターボーカルだ。ミスチル好き。
そんで、ミスチルのバンドをやってる。ぼくも昔同期とミスチルのバンドを嫌々やっていた。
その時一緒にやっていたボーカルのY君は歌がお上手だったわけだが…
後輩B「いやぁ…やっぱ俺超えたなァ…Y先輩…」
後輩B「ほら、聞きました??ここYのやつ出てなかったでしょ?????」
後輩B「うま……うまい………俺」
……………
………………………
………………………………
良かったね^0^
たしかに彼もお歌が上手だ。
だが、どっちが上手いとか俺に聞かせてくれてもさっぱりわからん。
2人とも上手いね、でいんじゃないの?なんなの?あとなんでY君のこと呼び捨てしてんの?
と、まあ、こんな感じだったわけだが、
彼も彼で未だに対抗馬に数年前の先輩を挙げてくるあたり、それだけY君の存在が彼の中で大きいのかな、なんて思う。
超えたとか言ってるけど、まだ名前が出てくるんだもんね。ぼくの同期のこと覚えててくれてありがとね。
誰しもみんな超えられない存在や超えたい存在がいんだなぁ、なんて思った夜でした。そんな存在はもう会えない人ばかりだけど、追いつけないけど、苛々しながらも忘れないようにね。
…ただ、解散がAM4:00はやりすぎだよ、君たち。